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白石踊り
 歌詞 

山田の露


山田の露
縁は不思議なものにて御座る
父は横萩豊成公よ
姉は当麻の中将姫で
妹白滝二八の姿
一の后に備はり給ふ
・縁は甚だ ハー 限りなし
此処は津の国山田の谷に
治左衛門とて賢き男の子
内裏白洲の府に取られつつ
一の后の白滝様の
局丸寝の御姿をば
一目見るより早や恋となり
今日か明日かの病ひとなりて
最早勤めに出でざりければ
彼方こなたへ洩れ聞こへつつ
遂に内裏の御耳に入り
慈悲は上より召し下さるる
汝恋するその志
さても優しや殊勝なものよ
恋は日本天竺までも
貴き賤しき隔ては無いぞ
一首連ねよ歌詠むならば
望み適へて得させんものと
・直の御官の有難や ホー
そこで男な子と白滝様の
両方互いの知恵比べにて
やがて百種の歌詠み給ふ
末の落句に白滝様の
・詠ませ給ふは「雲谷も
濁り掛からぬこの白滝を
オクリ・心な掛そ山田男の子」
と遊ばしければ
そこで男の子も先づ取り敢へず
ハア・「水無月の
フシオクリ・稲葉の梅雨とも焦がれつつ
山田へ落ちよ白滝の水」
と詠み上げければ
君を初めて公卿大臣も
さてもあっぱれ御名歌やと
上下さざめき御褒め給ふ
時に君より御褒美にて
愛し盛りの白滝様を
治左が女房と名を付け変へて
連れて帰れと召し下さるる
家の宝はかの薄墨に
守り刀は婿引出物
位授かる御巻物を
今に不思議は湧き出る露の
何時の世までも 山田の殿と
(言切り)何ぼめでたのナア
若松よさァ
(囃詞)枝も栄える葉も繁る
詠


謡2