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白石踊り
 歌詞 

賽の河原


賽の河原
ハア・それ世の中の定め難きは
無常の嵐
散りて先立つ習ひといへど
わけて哀れは冥途と娑婆の
フシ・賽の河原で サーンヨホホー
止めたり
コレ・二つや三つや四つや五つ・・・
ハア十よりうちの嬰児なるが
朝の日の出に手を取り交わし
人も通わぬ野原へ出でて
土を運んで上りつ下り
山の大将我一人じゃと
言ふもあり又片辺りには
石を運んで塔築く塔や
コレ一重積んでは父様のため
父の御恩と申せしことは
ハア須弥山よりも高こうして
言葉になんと述べ難し
二重積んでは母様のため
ハア恵みの恩の深きこと
・蒼海よりも深いぞや
三重積んでは
郷里兄弟我が身のためと
幼な心に涙の回向
何れ仲良く遊びはすれど
日暮れ方には物寂しさに
親を尋ぬる乳母来いといふ
・声は木霊にサーンヨホホー
響きたり
ああら不思議や積み重ねたる
小石怱ち悪鬼となりて
厄の塔をば積もとはせいで
何故に遊ぶや早や疾う疾うと
鏡照る日の眼も光り
・何処ともなく失せにけり
かかる嘆きのその折節に
地蔵菩薩は現はれ給ひ
何を嘆くぞ子供よ子供
此処へ来ひとて髪掻き撫でて
顔を摩りつ衣の袖を
翳し給へば皆取り付いて
我は何故此処へは来たぞ
父さん母さん何故御座らぬと
地蔵菩薩に取り付き嘆く
共に涙の御隙よりも
賺し給ひて御事らが親
我に預けてより遠き娑婆に
・帰るを待つぞさり乍ら
罪は我人ある習いじゃが
殊に子供のその罪科は
母の胎内十月が内は
苦痛様々此の世へ生まれ
四年五年また七年を
待つや待たずに今帰る故
・賽の河原へ迷い来る
父は無くとも母見えずとも
我を頼めや適わぬ浮き世
(言切り)後は涙のナア
溜り水よさァ
(囃詞)澄まず濁らず出でず入らず
詠


謡2